コラム

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これからの家の価値について

家の価値とは何だと思いますか?

簡単には言えませんが、価値の表し方の一つとして性能が挙げられます。その指針として「長期優良住宅」という制度があります。

これは気密性や断熱性などを数値化して、これ以上の基準を満たした家を作りなさいという国の決めたボーダーラインです。7年前に国交相から発表があり、当初2020年までに義務化される予定でした。(色々な事情で先延ばしされています…)

それと少し話は変わりますが、ヨーロッパなどは家の価値感が日本と異なります。特徴的なのが家の中古市場がしっかりと出来ています。古い家でもしっかり金額がついていて、それを購入する人がいます。これは住宅の価値が時間が経っても保たれているからです。欧米で家を建てる場合は高い基準をクリアしなければなりません。先ほど話した「長期優良住宅」のレベルではありません。日本は「最低基準をクリアしなさい」というレベルですが、欧米の場合そこは当たり前になっています。そして「さらに高いレベルの基準を目指した家を作りなさい」という指針が掲げられています。歴史的な背景もありますが建てた家を家族代々大切に使っていくという考えがあります。家を建てる際も自分だけが納得できる家ではなく、売ることを考えた間取りやデザインを考慮してつくります。

 

ずいぶん違いがありますね。
日本も今後、欧米のような住宅の中古市場はできると思いますか?

すぐには無理だと思います。もっと家の性能を上げていかないといけません。

現状では「長期優良住宅」のレベルに到達しなくても家が建てられます。これでは市場に優良の物件が増えていきません。日本は核家族が多いのもありますが、1世代目が住んだら次の世代には新しく建て替えようというのが一般的です。古くなったし新しくしようとなってしまいます。人が変われば生活も変わり、間取りも変わる。そこを考慮した家を今後作っていかなければ、時間が経っても価値のある家は残せません。

今の生活と、次の世代、その次の世代でも使える家。間取りだったりでデザインだったり、そういったところを考慮して家をつくる事が、今後の家づくりでは重要になってくると思います。2040年、2050年になっても価値のある家を今建てる。30年経ったときに想定される性能値を今クリアして建てる。そういったイメージを持っていかないといけません。

 

家を建てる側もしっかりとした考えを持たないといけませんね。

その通りですね。ツノガヤでは「2世代にわたって住み続けられる家」を最低限のラインと考えています。1世代ごとに新築してたのでは経済的な負担も大きいですがリフォームだけで済めば負担はグンと下がります。例えば3,000万円で新築するとして、子供の世代でリフォーム代が1,000万円だったとします。それだけで新築2回を6,000万円と考えると比べたら2,000万円の差が出ます。世代毎に家を建て替える必要性は回避できます。今の社会ではその考えは広まっていませんが、今から家を建てる人たちがこの新しい価値感で家を建てる第一世代と言えます。今がちょうど変わり目の時で、そういった事も知識にしての家づくりを勧めています。その為に勉強会も開いています。

 

建売の物件もある日本ではなかなか難しそうですが…

そうですね。こういう考えや知識は一般的には教えてくれないかもしれません。ただ、人が家を新築していく度に自然を削っているとも言えます。山を削って土地を作り、木を切って家を建てる。経済的には良いかもしれませんが、家一軒なくなる方が地球にもお財布にも優しい。長期的に考えれば家を減らした方が良いことも多いです。

 

今の基準はどんな感じですか?

こういった長期優良住宅の資料が出ています。地域ごとの認定ラインです。

画像参考:一般財団法人 建築環境・省エネルギー機構

 

静岡は5-6のランクにラインが引かれています。ただこれは現状であって、これからはもっと上を目指していかなければいけません。今ツノガヤは0.46あたりです。北海道の長期優良住宅認定レベルです。

ヨーロッパは木造の家が少ないというものもありますが、これ以上のレベルです。ドイツと比べると日本のレベルは20年くらい遅れていると言われています。つくる側が性能を上げていくのは当然ですが、お施主様側も厳しい目でレベルの高いものを求めてください。求められることでつくる側も「売れればいい」ではなく長く住めて売れる価値のある家を作っていかねばならないという環境が作られます。住宅会社からの提示された資料を理解せずに済ませるのではなく、自ら知識をつけ、良いものを見極めた家づくりをして頂きたいと思っています。

ツノガヤでは無料勉強会や完成見学会などのイベントを開催しています。
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